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きかんしゃトーマス 魔法の線路( - まほうのせんろ)』 (THOMAS and The Magic Railroad) は、『きかんしゃトーマス』が2000年に映画化されたもの。


概要 編集

テレビシリーズの成功によりブリット・オールクロフトハリウッド(実際の撮影はロケシーンはペンシルベニア州とイギリスのマン島、ミニチュアシーンはカナダで行われた)に進出し、生身のハリウッド・スターと機関車たちが共演する劇場長編映画を制作公開した。しかし無理に生身の人間との共演を設定した為か、実写シーンとミニチュアシーンの繋がりに違和感があり、またストーリーも難解だったため、興行的にも成功とはいえない結果となった。だが、日本においては公開期間を延長するほどにヒットした。

あらすじ 編集

トップハム・ハット卿がしばらくソドー島を離れることになり、《マッフル・マウンテン》のシャイニング・タイム駅の駅員を勤めるMr.コンダクターが、代理として島へやってきた。トーマスたち機関車は彼を歓迎するものの、そのとき凶悪なディーゼル10もまた、ソドー島に帰ってきていたのだった。
彼は、魔法の線路を走る伝説の機関車を追い出したという過去があり、ソドー島の機関車たちに恐れられていた。誰もが脅える中、彼を抑えられるのはミスターコンダクターだけなのだが、ソドー島とシャイニング・タイムを行き来するのに必要な『魔法の粉』が尽きてしまい、ピンチを迎えてしまう。魔法が消えたことで、シャイニングタイムとソドー島がめちゃくちゃになることを恐れるミスターコンダクター。ヘトヘトになりながら魔法の粉を探し回るが、結局は従兄弟のジュニアを呼ぶのが精一杯であった。しかし、マッフルマウンテンのバーネットの家に訪れた孫娘のリリーが、ジュニアとともにソドー島へ来たことで状況は変わっていく。

本作の特徴 編集

テレビシリーズの作中はナレーターの一人語りを基本としている(日本では個々の声優がキャラクターにそれぞれ声が割り当てられている)が、本作では日本と同じく各キャラクターそれぞれの声を声優が担当している。その他トーマスの声をマン島のタクシー運転手がする予定が変更されてしまったり、パーシーとジェームスの声を英国版ナレーターのマイケル・アンジェリスが担当する予定だった等、変更点や謎が多い。

本作で登場するシャイニングタイム・ステーションは、米国で90年代に放送されていたトーマスの親番組「Shining Time Station」で登場する駅から発案されたもの。

カットシーン 編集

本国公開前には人間側の悪役で重要なキャラクター「P.T.Boomer」が存在したが、ストーリーが子ども向けではなくなってしまうため、バッサリカットされ、いなかった事になっていた。だが、日本では公開前に開催されたトーマスのイベントで、未公開シーンを大量に流用した予告映像が映画宣伝コーナーのテレビで流れていた。スチームローラーのジョージも悪役として登場する予定だったが、尺の都合上バッサリカットされてしまった。また、ジュニアがミスター・コンダクターとの電話終了後、横にあるサンデーを食べようとしたら小さくて飲めずにサンデーが体中に零れてしまう「Sundae Surprise!」がある(英米版はDVDに収録、日本語版未公開)。ちなみに、もとの本編映像は約110分あるという。[1]

メイキング映像編集

本作のメイキング映像は、英米、日本のいずれの国のDVDにも収録されていないが、なぜかドイツ版のDVDには約11分のメイキング映像が収録されている。

本作公開後の顛末 編集

本作の興行成績の振るわない中で、本作の監督・脚本・プロデューサーの三役を担当したオールクロフトは、失敗の責任を負う形になってブリット・オールクロフト社社長を辞任し、社名をガレイン(トーマス)社に改め、先々の資金繰りを考慮しての身売りが画策された。何社かが手を挙げたが結局は2002年にギネスブックの権利と併せ、アメリカ・イギリスの多国籍総合エンターテイメント会社のヒット・エンターテイメント(以下HITと略)社に買収され、傘下になった。しかし、社長こそ辞任したもののオールクロフトは、制作顧問として2004年ごろまで会社に残留し、ヒット・エンターテイメント社に次ぐ大株主として影響力をまだ残していた。2005年にイギリスの投資会社(エイパックス・パートナーズ社)がHIT社を買収し傘下に収めると、影響力の喪失とともに退社しアメリカで新会社を設立、トーマスからは手を引いた形になった。この時点で現在に続く、権利関係の形(原作本の版権も含めトーマスに関する全ての権利、ヒット・エンターテイメント社傘下のギラン(トーマス)社が独占所有している形)が完成し、オードリー牧師の死後、険悪だったテレビシリーズと原作者家族との関係も、オールクロフトの影響力がなくなって2007年ごろまでには修復された。

日本での公開 編集

日本ではギャガ・ヒュ―マックス等の共同配給で2000年秋に東宝洋画系で上映された。その際フジテレビ製作の日本語版テレビシリーズのキャストがそのままスライドして劇場用吹き替え音声が収録された。その後NHKやCS放送で何度かテレビ放送された。その際の吹き替え音声も、他局での放送にも拘らずテレビ用吹き替えを新たに製作することは無く、劇場用音源が流用されていた。

登場キャラクター 編集

機関車 編集

ソドー鉄道所属のハット卿のレギュラー機関車は大半が登場するが、何故かエドワードが未登場。また、トップハム・ハット卿も本人は登場せず、背景の壁に飾られているイラストと電話の向こうに出るという演出(声のみの登場で、何を話しているかも分からない)だけである。なお、トーマスを始めとする機関車には機関士が何故か乗っていない(バーティーの運転手は僅かながら若干映っている)。

以上のキャラクターはきかんしゃトーマス・汽車のえほんの登場キャラクターを参照。

蒸気機関車 編集

トーマス(声:エドワード・グレン/戸田恵子
今作の主人公。機関車たちの中でももっと出番が多く、活躍している。
ヘンリー(声:ケビン・フランク/堀川りょう)
「消えた機関車」の伝説を最初に話すのは彼である。ボイラーの調子が悪くなり、トーマスに質のいい石炭の貨車を持ってきてもらう。しかし、そのときに貨車を連結しようとした弾みでトーマスは貨車を一つなくしてしまう。
ゴードン(声:ニール・クローン/内海賢二)
冒頭で「時間に正確」と言う掟があるのに対し、8秒で遅刻したトーマスを彼が待っていたことで話が始まる。普段はいつも威張っているゴードンだが、ディーゼル10には流石に震えていた。ちなみに、漫画版では一人称は「私」で若干口調が異なる。
ジェームス(声:デヴィッド・フランカム/森功至)
トップハム・ハット卿に叱られ、機関庫で考えるよう言われた(トーマス曰く「親心」)。鼻がかゆくなり、コンダクターに鼻をブラシでかいてもらった。ディーゼルから「赤は疲れる色」と言われているが、コンダクターからは「元気が出る色」と言われていた。その後はなぜか精錬所におり、ジュニアと共にディーゼル10に追い詰められた時は、何とか無事に逃避した。なお、トーマスに対する二人称は「君」だが、今作のみ「お前」と呼んでいた。
パーシー(声:リンダ・バランタイン/中島千里)
トーマスと仲良しの機関車。トーマスに「勇敢な機関車だから」と言う理由で、車止めをディーゼルから守るよう押し付けられた(この時は本人も「忘れてた」と言っていた)。
トビー(声:コルム・フィオール/川津康彦)
年を取った木でできた路面機関車。ベルを鳴らしてディーゼル10を混乱させ、面白がっていた。ゴードン同様、漫画版では一人称が「私」である。

新キャラクター 編集

レディー(声:スーザン・ローマン/渡辺満里奈)
マッフルマウンテンで眠りについた「消えた機関車」。今作初の女の子機関車。バーネットが魔法を信じられる心を持っている時にはトーマスたち同様に顔ができる。

ディーゼル機関車 編集

ディーゼル10(声:ニール・クローン/松尾銀三)
今作の悪役。意地悪で乱暴者のディーゼル。シャベルの「ピンチー」で何でも壊してしまう。砂糖が苦手で、タンクに入れると機動が止まるのが弱点。最終的には渡っていた橋が崩れ、石炭の積んだ船に落下してそのまま運ばれてしまった。
今作では普通に「ディーゼル」と呼ばれており、10を付けて呼ばれたのは冒頭でゴードンのみが一度だけで呼んでいる。
スプラッター(声:ニール・クローン/坂東尚樹)
ドッヂ(声:ケビン・フランク/岩﨑ひろし)
ディーゼル10の子分の双子の機関車。呼ぶのが面倒なため二人合わせて「スプロッヂ」と呼ばれている。車体が紫のほうがスプラッターでコケ色のほうがドッヂ。最後は無茶ばかり言うディーゼル10に愛想を尽かしてしまった。

客車 編集

アニー(声:シェリー・エリザベス・スキナー/中友子)
クララベル(声:シェリー・エリザベス・スキナー/中島千里)
トーマスの客車。トーマスがジュニアに出会った後、置いてけぼりにされるが後にパーシーに拾われる。

自動車 編集

バーティー(声:ケビン・フランク/緑川光)
バス。トーマスにまた競争するよう誘うが、断られた(ただし、この際「と言うことは僕の勝ちだね」と強がりを言っていた)。その後、トーマスが貨車をなくしたことをパーシーに伝えている。

その他 編集

ハロルド(声:ケビン・フランク/佐藤佑暉)
ヘリコプター。ワンシーンのみの登場。ディーゼル10がくしゃみの粉をばらまいたため、彼が飛び去った後トーマスは愚かスプラッターやドッヂまで巻き込んでくしゃみの嵐を起こしてしまった。第2シーズン以降から登場した唯一のキャラクター。

実写人物 編集

ミスター・コンダクター(演:アレック・ボールドウィン、日本吹き替え:江原正士)
休暇をとったトップハム・ハット卿に変わりトーマス達の世話をする車掌。妖精のように小さい体をしているが、ソドー島ではちょうどいい大きさである。ディーゼル10を唯一抑えられる人間だったが、魔法の粉が徐々に尽きてしまい、シャイニングタイムに帰れなくなった上、ディーゼル10にも脅かされることになってしまう。さらには粉を探し回る内に迷ってしまい、風邪を引いて動けなくなってしまった。最後は、リリー達の協力によってレディーが復活し、魔法の粉も無事に手に入れ、シャイニングタイムへ帰還した。
バーネット・ストーン(演:ピーター・フォンダ(少年時はジャレッド・ウォール)、小川真司(少年時は浅野まゆみ))
動かなくなったレディを守っている男性。若い頃にソドー島でディーゼル10からレディーを逃がそうとしたが失敗してショックを受けた事や、妻・ターシャを亡くし元気をなくしてしまっていたが、孫のリリーやパッチの協力でレディーが復活したことで心を取り戻し、最後はディーゼル10から見事レディーを逃がした。
リリー(演:マーラ・ウィルソン、日本吹き替え:桑島法子)
バーネットの孫娘。両親と共に大都市で暮らしている。祖父に会いに行く為にマッフルマウンテンに行こうとするが、シャイニングタイムに来てしまい、そこでジュニアと出会ったことがきっかけで不思議な体験をする。知らずして魔法の粉を得る方法をこなし、結果的にコンダクター達を救う。
ジュニア(演:マイケル・E・ロジャース、日本吹き替え:平田広明)
ミスター・コンダクターの従兄弟。ハワイでバカンスをしていたが、ピンチに陥ったコンダクターに呼ばれる。トーマスと最後に会ったときは彼の煙突にパーティークラッカーを詰めて以来、トーマスから少し嫌われている。ディーゼル10から逃げる途中で彼の魔法の粉も尽きてしまい、コンダクターとともに途方に暮れることになった。ちなみに、トップハム・ハット卿を「ハットちゃん」と呼んでいる。根っからの遊び人であり、それが災いしてディーゼルにさらわれ、ジェームスと共に追い詰められたが何とか無事に逃げ出せた。牧草アレルギーだったり、乗り物酔いだったりと体は丈夫でない様子。
ステイシー(演:ディディ・コーン、日本吹き替え:安達忍)
シャイニングタイムで働く女性駅長。コンダクターとは旧知の仲。
ビリー(演:ラッセル・ミーンズ、日本吹き替え:尾崎紀世彦)
ステイシーと同じく、シャイニングタイム駅で働く機関士でコンダクターと知り合い。
パッチ(演:コディ・、マクマインズ、日本吹き替え:保志総一郎)
シャイニングタイム駅で手伝いをしている少年。心を閉ざしたバーネットを気遣っている。レディを見つけたことがきっかけで、彼も不思議な出来事を体験する。
ターシャ(演:ローラ・バウアー、日本吹き替え:白鳥由里)
バーネットの幼馴染で妻。子供の頃のバーネットが彼女にソドー島へ連れて行くと約束するが、叶わずに生涯を全うした。

その他 編集

転がり草
人間でも機関車でもない、生きた草。“魔法の線路”に繋がる車止めの近くでうろつき、パーシーやトーマスを怖がらせた。

脇役キャラクター 編集

カメオ出演・名前のみ・未公開シーンのみ登場する。

ヘンリエッタ

トビーが牽引する客車。

貨車

トーマス達が牽引する石炭等を積んだ貨車。トーマスが車止めで無くした貨車が大きな役割を果たす。最初は貨車達が登場するが、表情のみで一言も喋らなかった。

ジョージ

スチームローラー。第5シーズンの「バイバイ ジョージ!」において、お仕置きを受けた設定が残ったのかカットされていた。

クランキー

今回はなぜかブレンダムの港ではなく、ナップフォード駅近辺に居た。

ブッチ

トップハム・ハット卿

肖像画 及び 電話の声のみ登場。ハット卿夫人も写真のみ登場している。

P.T.Boomer

人間側の悪役でディーゼル10の機関士(と思われる)。バーネットに何か因縁があるらしく、彼の命を狙っている。登場させる予定だったが、子供向けではないという理由で登場はカットされた。

マット

パッチの飼い犬。リリーをジュニアに会わせるため、シャイニング・タイム行きの列車に案内する。

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