ガミガミじいさんは、第4シーズンの第9話であり、原作第25巻『きえた機関車』の第1話『おじいちゃんポッポ』に対応している。
キャラクター[]
- トーマス
- パーシー
- トビー
- ダック
- デューク
- ファルコン
- スチュアート
- スマジャー
- ミッド・ソドー鉄道の支配人 (台詞無し)
- ヘンリー (カメオ出演)
- ゴードン (カメオ出演)
- スカーロイ (カメオ出演)
- レニアス (カメオ出演)
- 山高帽の検査官 (カメオ出演)
- その他のミッド・ソドー鉄道機関車 (言及)
- ソード公爵 (言及)
地名[]
- ティッドマス機関庫
- ミッド・ソドー鉄道の機関庫
- デュークの機関庫
- アールズデール駅
- 森林の線路
- スカーロイ駅
- レニアス駅
- レニアス高架橋
- グレンノック駅
- レニアス機関庫
- ソドー金鉱山
- ファークァー・ロード採石場
台詞[]
ナレーター: 凍り付く様な風が吹きつける、ある冬の夜。機関車たちは、なかなか眠れなかった。
トビー: ねぇ、みんなで何かお話でもしない ?
パーシー: いいね ! ちょっと怖いお話がいいよ !
ダック: でも、ハッピーエンドじゃなきゃ嫌だな。
トーマス: じゃあ僕が機関士から聞いた話をしよう。
ナレーター: みんなが耳を傾けた。昔々あるところに、3台の小さな機関車がいた。彼らは、小さな機関庫に住んでいる。名前はデューク、スチュアート、そしてファルコンだ。デュークが一番年寄りで、その名前はソドー公爵閣下の名前から付けられた。それが彼の誇りで、とにかくお行儀にはやかましかった。
(スチュアートとファルコンは働き始めた)
ナレーター: 誰かがちょっと失敗するとデュークは決まってこう言う。
(スチュアートとファルコンは同じ線路で貨車をぶつかる)
デューク: 閣下に申し訳ない事だ。
ナレーター: 色んな機関車は来ては去っていたが、デュークだけはずっと同じところにいた。スチュアートとファルコンは彼をガミガミじいさんと呼んでいる。
(デュークの話をスチュアートはあくびをし、ファルコンはうんざりしている)
ナレーター: 彼が大好きだけど、閣下の連発にはいい加減、うんざりしていた。
(翌朝)
ナレーター: 時々、2台がからかう。
スチュアート: ガミガミじいさん。
ファルコン: ずっとここに居座るつもり~ ?
デューク: まったくお前らと来たら口ばかりだしゃべ。先が重いやられるよ。
スチュアート: 若い証拠さ。心配するなって。
デューク: いやいや、そんなこっちゃ、スマージャみたいな最後を迎えるぞ。
ファルコン: 一体何があったの ?
デューク: スマージャは鼻持ちならない奴だった。荒っぽい走りをしてしょっちゅう脱線しておった。
(スマージャが貨車を引いたり押したりすると脱線して煙を出す)
デューク: わしは用心する様に言ったが奴は耳を貸さなかった。
スマージャ: ちょっとの脱線くらい、誰も気にしないさ !
デューク: わしが気にすると言ったら奴はせせら笑った !
スマージャ: (笑い)
デューク: 遂に支配人は奴を役に立つ物に変えると言った、それ以来、彼は笑わなくなった。
スチュアート: 何故、支配人は何をしたの !?
デューク: 支配人は奴を発電機に変えたのさ。奴はまだ機関庫の後ろに居る。もう二度と動けんよ。
ナレーター: その話を聞いてから、スチュアートとファルコンは本当に役に立つ機関車になり、3台は、何年も幸せに暮らした。
(それから3台とも働き続けた)
ナレーター: だが、その幸せは、続かなかった... 丘にある炭鉱が閉鎖され、鉄道も、閉鎖になったのだ。機関車を買いに、お客がやってきた。
客: スチュアートとファルコンを買おう。
ナレーター: 誰も、年寄いたデュークを欲しがらない...
スチュアート: 元気出してよ、じいさん。そのG線路を見つけて、また一緒に暮らそうよ。
ナレーター: 彼らは、デュークを元気づけようとしたが、その夢を実現するとは誰も思わなかった...
(スチュアートとファルコンが去る)
ナレーター: 最後に、機関士と助士がデュークに油をさし、グリースを塗った。そして、シートをかぶせて、さよならを言った... 彼らも、新しい働き口を見つけなければならない。デュークは一人ぼっちになった。
デューク: やれやれ... 寝るとするかな。少しは暇つぶしになったろう...
(雷が鳴り、雨が降る)
ナレーター: 激しい冬の雨が、丘の土を洗い流す。木が植えしげみ、草がはみこんだ。機関庫はすっかり埋もれてしまい、その中で眠る機関車の事も、いつしか忘れ去られていった。
パーシー: 何だよ、トーマス... それじゃハッピーエンドにならないよ !
トーマス: まあね... でもまだ続きがあるんだよ。そのお話はまた今度ね。
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